人生しきりなおしちゃん

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25歳女子。仕事やめて大学院へ行くの巻

7/14 そこまでやるか展・ジャコメッティ展・アートシャワー

 
7/14-7/16まで東京に行ったので、
久々に展覧会へ〜〜。
 
とりあえず、六本木を攻めました。笑 3つ!
 
 
・「そこまでやるか」展
・「アジアシャワー」展
 
一日に美術展行くの3個がマックスな気がします。これ以上行くとどこでどんな作品を見たか訳わからなくなってしまうので(笑)
 
まず21_21design siteの「そこまでやるか」展について。
 
ポスターのインパクトが凄かった分、期待はしていたけれど、
 
 
迫力重視(大きさや手間など)の作品を集めた分、逆にそのものの作品がなく、
主にアーカイブの展示だったので、若干期待外れ。。。
 
 
おそらく、表現内容というよりも、「そもそもそれをやろうと思って、実際行った」
ことが評価に値する、ということなんだけれど、あまりしっくりきませんでした。
 
 
学校でも、プロジェクションマッピングについての話で
工数に関わらず、プロジェクターで大きく映像を投影することは、
お金をかければかけるだけ、大きい映像を打てて、インパクトを与えられるから
コスパが良い。
 
今の日本のメディアアートの流れも同様にお金を入れれば入れるほど良い機材でできるからそりゃインパクトもでて、内容よりも表面上で綺麗だった〜迫力あった〜で終わらせてしまっている気がする、という話を聞いて(笑)少しこれも通じる部分があるなと思ってしまいました。
 
 
布を湖、島の周りに敷き詰めて、確かにその工数はすごいと思ったけれど、
ではその意図はなんなのかっというのが、(多分英語がわからないというのもあるけれど)私には、どんなに考えてもわからなかったから逆に悔しかったです。
 
もちろん、面白い作品もあって、日本全国の土を集めて、それぞれ土地によって
土の色が違うので、その色を使って絵を描くというのは絵自体でも
そのアーティストの作家性が出てて見ごたえがありました。
 
 
色々見て、ただインパクトにすれば良いのではなくて、
インパクトにする理由とか、「迫力あるね〜」という感想だけで終わらせない、
(フォトジェニックなものもしかり)部分を詰めなければいけないという点でも
安易に大きさを求めるのはダメだなと思いました。
 
もちろん、クライアント案件だったら、しょうがないとこもありますが
(バズりを起こさせるポイントとして迫力もあるから)
 
 
自分が作品作る上でも気をつけよ〜と思いました〜。
 
 
 
 
 
 
正直、全く知らず、先週の授業で展覧会観た方が非常に良かったということで
行って観ましたが、展示の量も多いし、わかりやすいし全く知識のない私でも
楽しめました。
 
先々週に授業で、小学生以来?とかに粘土でかたちを作るっていうことをして、
その時はミルクキャラメルの箱の形を作るという非常にシンプルなものだったのに、
それでも全然作れないことに驚愕。
 
それがあったからこそ、彫刻を見て、単純にすごい〜〜となりました。
 
とにかく、細い。人間も動物も首・足が細すぎる。
 

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そして台座!
先生曰く、ジャコメッティの作品は、その細い像を支えている台座のバランスが
すごい。大きな地震が起きても倒れなかったらしい。
 
 
近くで見ると、とても試行錯誤したんだろうな、という感じで、
手で粘土(なのかな?)を練ってくっつけて・・・を繰り返している感じが
伝わってきて、これぞ、作品だ、と思いました。
 
もはや、自分が作っているものが作品と言っていいものなのか
恥ずかしくなる。。。
 
 
 
もちろん、大きい作品も迫力がありましたが、それよりも
マッチ箱に入るくらいの小さな作品が魅力的。
ジャコメッティは、見ているものと同じように描こうとしても、
なかなか同じくらいの大きさにならず、そしてどんどん小さくなっていった。
と書いており、いやここまで小さくなるかって思ったけれど、
その小さな作品も大きな作品と変わらないスタイルを貫いていて、
大きさに関係なく、綺麗。
 
きっと、ジャコメッティにとってはあまり大きさは関係なく、
それよりもどう一つ一つ自分の表現を詰め込めるかを
考えていたのかな、と思うと、プロや〜〜〜。となりました。
 
これは見て良かった。。。
 
 
 
最後に、サンシャワー
 
アジアの現代アートはあまり見たことがなかったので、こんなにもいろんな国の作品を一気に見れるのは非常に貴重な経験でした。
おそらくあえて今回は絵画ではなく、インスタレーションだったり映像作品を選んで展示されているのが面白かったのかも。
新美術館のみしかまだ見えていないですが、それぞれの国にまつわる、主に「民族」「戦争」「政治」の問題について
生々しく作品に落とし込まれている作品が多い印象。まだ内戦が行われていたり、戦争の記憶がある人が多いからこそできる表現がある気がします。
 
生々しくというのは直接的なメッセージが多くて、でもそれはアートがあまり普及していないからこそ、シンプルに伝わりやすくする必要があるのかもしれないって思いました。コンセプチュアルすぎると、逆に何やっているか意味わからないで過ごさせられる危険性もあるから、これくらい直接性があっていいのかも。
 
 
特に、面白かったもの作品名忘れてしまったけれど、3つ
 
①いろんな国の植物の皮で作られた人の顔
 その国に生えている植物で顔の一部を作っているがその横のキャプションには、その顔だけでは表せられないその人のパーソナリティ「中国系○○人でイスラム教に改宗した〜」などが書いてあって、顔・ルーツ・宗教・住んでいる国(植物で表現している?)という、4つが組み合わさっているのが面白かった。日本だと、あまり意識しないことかも。
 
 
シンガポールのホー・ツーニェン《2匹または3匹のトラ》
 中央に椅子があって、前後ろにスクリーンがあって、連動して西洋の人と虎のCGが流れる。単純に見せ方がうまい。一つのスクリーンを見ながら、もう一つのスクリーンを見ているうちにどっちがどっちかがわからなくなっていく感覚。そして、登場人物2人もそのスクリーンを移動するので不思議な感覚になる。
 
③マレーシアとシンガポールがもし一つの国だったらのカラオケボックス
 もし、この2つの国がそもそも一つのくにだったら、○○周年だよね〜っていうのが
 歌になってカラオケボックスで歌で歌える。そもそもの設定が面白い。カラオケってなんかみんな楽しく何も考えずに歌えるのが、内容が暗い(深い)のに、ポップで伝えようとしている感じがあって、うまいなって思った。
 
最後にあった、数トンの糸くずの中から金を探すインスタレーション
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当日に森美術館も行こうと思ったけれど、いろいろ見すぎて頭パンクしそうだったので、
次来るときに行こうと思います〜〜。