人生しきりなおしちゃん

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25歳女子。仕事やめて大学院へ行くの巻

サンシャワー 〜森美術館編〜

前回、東京にきた時は行けなかった森美術館のサンシャワーへ。

新美術館は、個人の作品が多かったけれど、森美術館は複数人のプロジェクト

や、アウトプットよりも、考え方の面白さが重点的に展示されていたような印象。

 

新美術館も面白かったけれど、森美術館も個人的には、研究に繋がるような

作品が結構あったので楽しめました〜。

 

 

特に面白かった作品

昔の看板を、新しい看板にしてあげるプロジェクト

確かにアジアの国行くとボロボロな看板多いよな〜って思うから着眼点面白い。

新しい看板にする代わりに古い看板をもらって展示。加えて、その変える過程のお店の歴史を店主さんからインタビューする形で映像で展示してあり、看板が展示してあるだけなのにお店だけではなく、そのお店がある集落の歴史もそのお店の人から聞くことができて、考えるきっかけになりました。

その地域について、考えるときにストレートにインタビューしても警戒されてあまり話してもらえないことも、自分のお店のルーツから叙々に聞き出すというのが、勉強になりました。

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私たちの島

フィリピンのバンタヤン島で芸術を対話のためのプラットフォームとして扱うことで、コミュニティーとしての力を強め、島の人々が直面している社会的、環境的、そして経済的な問題の解決方法を共に見つけることを目標にして活動(キャプション丸写し)

 

自分の研究と似ているところがあるので興味があったのと、芸術といっても、アート作品というよりもフィールドワークが多い印象で、写真や冊子をと通じてその場所にいる人と作ろうとする感じと工学と組み合わせたりしているのが、いいなと思いました。

おそらく、自分のアート作品をどんっと展示するだけじゃあまり地域に入り込んだとは言いにくくて、長期的なプロジェクトになってしまうかもしれないけれど、いろんな分野のものを取り入れながら、地域に入りいく方が、住んでいる人もいきなりなんやって不審感抱かないし、いいなと感じました。

なかなか、それをやるのも難しいですが、、、。

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ありがとうの拍手

映像作品

インドネシアの乗り合いバス2台を貸し切って、そのバスに乗った乗客にむけ、パフォーマンスチームがおめでとうと拍手をし、チョコレートと運賃をただにする。

基本的にインドネシアの乗り合いバスは態度が悪いとネガティブなイメージがあるけれど、それは雇い主に毎日支払わなければ行けない賃金のノルマのせいなので、そのイメージを払拭するためのプロジェクト。

 

フラッシュモブ的ですあ、見ててソリューションが非常にシンプルでポジティブ。これは、気軽にやりやすく、伝えたいメッセージが相手に伝わる点がよかったと思います。

これこそ、アートとか興味ないけれど、メッセージを伝えたい人に伝える良い例な気が。

 

 

全部面白かったけれど、特に面白いと感じた3作品でした。

 

この展覧会を見て、総じて思ったのは、正直作品のクオリティの話になると、人に見せるものとして、もっと詰められたんじゃないか(何様ですが)と思うものもあったけれど、それ以上にいろんな地域、それぞれ持っている問題に対して、どういうアプローチやメッセージを伝えられるか、をその地域やその国のアーティストだからできたアウトプットとして見れたことは非常に面白かったです。

 

おそらく、作者自身も、最初からアートを作ろうとしているというよりも、どうこの問題にアプローチすれば良いのか、って考えた時に結果的に今の形になり、それが海外で評価された人もいたような気がして、それを森、新美術館がバックアップして展示するということ自体、いいことだな〜と思いました。

 

 

 

 

本当、知識のない人の何様発言でしたが(笑)個人的感想として、心に留めて頂けると幸いです。