人生しきりなおしちゃん

人生しきりなおしちゃん

25歳女子。仕事やめて大学院へ行くの巻

メディアアートの祭典 アルスエレクトロニカ

今回「AI」がテーマだったがそれに劣らずバイオアートが多い印象でした。特に自分の血を音に変換・心臓音を音に変換して展示しているアーティストが多く、まず発想自体が面白いけれど、変換してできたものは一体・・・。と理解するのに時間がかかる作品も多々ありました(笑)

f:id:tana_mi:20170925041330j:plain

 

f:id:tana_mi:20170925041252j:plain

そして、サウンドアートも自分がそんなに知識がないので、電子音がひたすら続く作品も正直、難しかったです。(笑)

以下のは迫力があって圧倒されました。。。

f:id:tana_mi:20170925042104j:plain

f:id:tana_mi:20170925033236j:plain

 

 

にしても、ひえ〜〜〜と思うような素晴らしい作品・パフォーマンスも多く、世の中にはこんなに面白い人がいるのか、、、と大分モチベーションが上がる機会でもあり、私もいつか出品したいな、、、と密かに思いました。。。

 

 

そして、技術先行パターンとコンセプト先行パターンどちらかというと、前者の方が多い気がします。ただ、技術先行だとしても、その技術に合ったはコンセプト(メッセージ性?)がしっかりしていると、ずっと見入る。

thedermalabyssという作品?技術は、体の状態に合わせて色が変わるインクを開発していて、それをタトゥーにするという試みが興味深い。体調に合わせて色が変わるという技術を、タトゥーにして体に埋め込む発想は日本だと馴染みないから考えないだろうな〜と思います。

f:id:tana_mi:20170925041352j:plain

そして、日本人の多さにも驚愕。来場者の10分の1以上は日本人かと。筑波やらSFCやら日本の大学のゼミごとの出展も多く、内容も興味深かったです。
会場はアルスエレクトロニカセンター・OKセンター・ポストシティの3つがメインで他4つくらい少し作品展示があるくらいで、トラムを使えばすぐ行き来できます。


ポストセンターがメイン会場だったので、もうところ狭しと作品が展示されてて、計2日間ぐらいじっくりかけて見て回りましたが、それでも後からガイドブック見てると、見ていない作品も結構合って悔しい。。。

ここでは、2階が大学や会社単位のプロジェクトが多く、1階がアーティストの作品展示になっているようです。

特に、1階の展示が全て素敵でどっひゃー。特に気になった作品。

台湾のReadingPlan。

政府は個々の考える力よりもお金を生み出す機械を作ることを促進したいのか、と台湾の教育制度を皮肉った作品。広い空間に、本をめくる機械が数十台も置いてある。ただ、教科書をめくるだけの装置だが、BGMに小学生の音読の声が流れてて、小学校をイメージしているのがすぐわかった。アルス全体を見て、個人的には台湾の人の作品がとても気にな理ました。昨年?イアマスにもきたヤンツーさん(写真以下)の作品も夜のライブの台湾の人のパフォーマンスもめちゃくちゃ良かった。(動画にも流してます)5月に行った石垣島に行ったとき、台湾は沖縄本島よりも近い国でしかも文化が栄えているのに、あまり交流がないのが残念と石垣市役所の人が言っていたので、今後修士研究する上でも調べてみたいと思います・・・。

 

f:id:tana_mi:20170925042531j:plain

 

 

Data stratification
文字表記のない口伝えのアボリジニの言葉がなくなった後の表現方法として、それをコードに変換して、その土地の物質に置き換え表現するという作品の展示。展示方法がとても綺麗で見入りました。


OKセンターは新人賞?受賞の作品がメインに展示。

展示会場に入ると、天井から吊るされたイアマス卒業生の三原さんの作品もあります。

グランプリ受賞は、犬の遺伝子と組み合わせて犬人間ができる将来になるかもしれないというもの。展示されていたもの自体は顕微鏡とオブジェと犬と人間の顔が被ったようなビジュアル。展示自体は割と殺風景な感じであったため、展示物として、ではなくその考えにフォーカスされたんだなーと思いました。

個人的はキャプションを見てもあまり理解ができなかったため、しっかりこなかったのが正直な印象でした。(おそらく英語がきちんと理解できたら、なるほど〜となるのかもしれないけれど・・・)

逆に日本の作品は、機械を奴隷のように扱う現代についての作品自体が面白かったです。鎖に繋がれたロボットが数台いて人がそのブースに入ると苦しそうな声を上げながら、人の方を向く。コンセプトは結構シンプルだけれど、作品自体を見て、コンセプトがダイレクトに伝わりやすく共感するしないは別にして理解して作品を見ているひとが多い。 

オーストリアで活動するWHAT'S UPの展示は、空間全体が小さい町になっている。貼ってあるイベント開催ポスターも開催日が2048年になってあったりと徹底的してる。基本的にポジティブにテクノロジーと暮らす世の中になっている反面、横にある川はDANGER(水が汚いから)と看板があったりと、将来のネガポジを空間に共存させてました。

 

 

リンツ工芸大インターフェースカルチャーの展示について
リンツ工芸大の人はほぼ全員?展示しているようでしたが、個人よりも2人組でコンセプト作る人、実装する人と制作分担して制作している作品が多いのが興味深かったです。ここでもサウンドアート?が多い印象(もしかしたら、授業でサウンド系の授業が多いからかもしれない)。個人的には、フランスの女性2人組の楽器が好きでした。上から吊るされている4つある立方体上下や、横に動かすと、音や光が変わる。そして夜に1階のメインパフォーマンスステージでそれを発表できる機会があるっていうのも、学生にはめちゃくちゃ良い機会だろうな〜と思います。
こんなにも多くの人がくる機会で、作品発表できるアルスは学生にとって非常に重要な機会なんだろうなっていうのがとても伝わった。そして自分も頑張らな、、、と気を引き締められる。。。 

そもそもアルスエレクトロニカに来れる機会なんてそうそうないので、このタイミングで留学できたのは、刺激になり本当に良かったです。

ただ、撮ったやつを繋げただけの動画

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

量が多いとはいえ、それぞれ作者の気持ちが入っていて作者がいればとても丁寧にしてくれ、アルスが作る人にとって、重要な機会なんだなっていうことが伝わりました。

日本もここぞとばかりに沢山出品しててアルスに対する温度の高さを感じました。

 

 

初めて行ったアルスは芸術祭でもなく、商品見本市でもない、上手く言葉にはできないけれどみんなが未来に向かって期待してワクワクしている感じがして熱気があり、私も、このパワーを受けたし、おそらく出品している人もこの1年に一回の熱気を受けてまた頑張ろってなるんだと思いました!

私もこの留学。身になるように、メキメキ頑張ります〜〜〜!